タイトル 性の夜想曲
サブタイトル チェコ・シュルレアリスムの〈エロス〉と〈夢〉
刊行日 2015年5月
著者 ヴィーチェスラフ・ネズヴァル (著)インジフ・シュティルスキー (著) 赤塚若樹 (編集, 翻訳)
定価 2400年+税
ISBN 978-4892193965
Cコード 0097
ページ数 192ページ
判型 四六
製本 上製
  • 内容

    チェコ・シュルレアリスムの巨匠ネズヴァルとシュティルスキー。好事家向けに頒布された“エロティック短篇”と創作の原動力になった“夢日記”。テクストと図版が織りなす、チェコにおけるシュルレアリスムの実践!

  • 著者紹介

    ネズヴァル,ヴィーチェスラフ
    1900‐1958。20世紀前半のチェコ文学を代表する詩人。1900年、南モラヴィアのブルノ近郊の町ビスコウプキに生まれる。1920年代にアヴァンギャルド芸術家のグループ、デヴィエトシルに参加し、ポエティズムと呼ばれるチェコ独自の芸術運動を推し進める。その後フランスのシュルレアリストたちとの親交を深め、1934年にシュティルスキー、トワイヤンらとともにチェコスロヴァキアのシュルレアリスム・グループを結成。晩年は社会主義リアリズムに傾倒することもあったが、とりわけアヴァンギャルドの領域において成し遂げた文学的・芸術的偉業には比類のないものがある。1958年、プラハにて逝去

    シュティルスキー,インジフ
    1899‐1942。20世紀前半のチェコ・アヴァンギャルドを代表する画家。1899年、ボヘミア北部のチェルムナー・ウ・キシュペルカに生まれる。プラハの芸術アカデミーで絵画を学んだ後、ネズヴァルと知り合い、1923年にデヴィエトシルに参加、頭角をあらわしていく。1925‐28年、トワイヤンとともにパリで暮らし、「現実の抽象的認識」を試みる絵画のスタイル、人工主義(アルティフィツィアリズムス)を追求。その後シュルレアリスムに傾倒し、1934年にネズヴァル、トワイヤンらとともにチェコスロヴァキアのシュルレアリスム・グループを結成する。ふたたびパリに赴くが、心臓病を患い、1942年にプラハにて逝去

    赤塚/若樹
    東京都生まれ。現代アート、とりわけ文学、映画・映像、音楽に関心がある。首都大学東京大学院人文科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 目次

    【目次】
    第1部 エロス
    ・ネズヴァル『性の夜想曲』
    ・シュティルスキー『エミリエが夢のなかで私の許にやってくる』
    第2部 夢
    ・シュティルスキー『夢(一九二五―一九四〇年)』(抄)
    エミリエの夢
    雪花石膏の小さな手の夢
    二匹の小さなヘビの夢
    刺青をした赤ん坊の夢
    乳房の夢
    スカトロジーの夢
    打ち捨てられた家の夢
    水掻きのある手の夢 ほか
    *
    ・ネズヴァル『私の人生より』(抄)