タイトル | 少女ヴァレリエと不思議な一週間 |
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刊行日 | 2014年11月 |
著者 | ヴィーチェスラフ ネズヴァル (著) 赤塚 若樹 (翻訳) 黒坂圭太(装画挿絵) |
定価 | 2800円+税 |
ISBN | 978-4892193873 |
Cコード | 0097 |
ページ数 | 256ページ |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
アリスファン必読!
鞭打ち、不老長寿、魔術、吸血鬼、異端審問、双子のロマンス……
果たして少女はイタチ顔の長官、老婆、神父に打ちかつことができるのか?
17歳の少女の、欲望×背徳の一週間。
M.ルイス『マンク』や、ポウ『アッシャー家の崩壊』を彷彿とさせる
英・仏・独・西で翻訳される幻想ゴシック小説。
ヤロミル・イレシュによる映画化(邦題『闇のバイブル 聖少女の詩』)は、
独自の映像美にカルト的な人気を誇る。
挿絵には、アニメーション・実験映画の鬼才 黒坂圭太!
27枚の独自の世界観、メタモルフォーゼが収録される。
ヴィーチェスラフ・ネズヴァル(Vítězslav Nezval)1900-1958
20世紀前半のチェコ文学を代表する詩人。1900年、南モラヴィアの町ビスコウプキに生まれる。1920年代にアヴァンギャルド芸術家のグループ、デヴィエトシルに参加し、ポエティズムと呼ばれるチェコ独自の芸術運動を推し進める。その後フランスのシュルレアリストたちと親交を深め、1930年代にチェコスロヴァキアのシュルレアリスム・グループを創立。晩年は社会主義リアリズムに傾倒することもあったが、とりわけアヴァンギャルドの領域において成し遂げた文学的・芸術的偉業には比類のないものがある。詩のほかに散文フィクション、エッセイ、批評、戯曲、翻訳、児童文学なども手がけた。1958年、プラハにて逝去。
赤塚若樹(あかつか・わかぎ)
1964年、東京都生まれ。現代アート、とりわけ文学、映画・映像、音楽に関心がある。著書に『ミラン・クンデラと小説』(水声社)、『シュヴァンクマイエルとチェコ・アート』(未知谷)、共著に『ブルーノ・シュルツの世界』(成文社)、編集・翻訳書に『シュヴァンクマイエルの世界』(国書刊行会)、『チェコ・アニメーションの世界』(人文書院)、翻訳書にF. M.ロビンソン『山高帽の男―歴史とイコノグラフィー』(水声社)、共訳書にM.オクチュリエ『ロシア・フォルマリズム』(白水社)などがある。首都大学東京大学院人文科学研究科教授。
黒坂圭太(くろさか・けいた)
1956年、東京都生まれ。長編アニメーション映画『緑子/MIDORI-KO』(2010)や、DIR EN GREY のMV『Agitated Screams of Maggots』(2006)、『輪郭』(2012)など、様々な表現手法のアニメ作品を創作。即興ドローイングのライブ活動も行なう。DVDに『緑子/MIDORI-KO』『みみず物語』『個人都市』(ミストラルジャパン)。著書に『画力デッサン人体と女の子』(グラフィック社)。武蔵野美術大学映像学科教授、金沢美術工芸大学油画専攻非常勤講師。