タイトル | 自画像シラップの塔 |
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刊行日 | 2016年10月 |
著者 | 宇津宮 功 (著) |
定価 | 2800年+税 |
ISBN | 978-4892194238 |
Cコード | 0098 |
ページ数 | 288ページ |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
若き日にサム・フランシスのアトリエで仕事をし、アヴァンギャルドグループ〈コブラ〉に連なる、パリで活躍半世紀、アール・ブリュットの画家。シラップとはPARISを逆さま言葉にしたSIRAPで日記帳のこと。パリ郊外マルヌ川に聳え立つ狂気をはらんだ像〈シラップの塔〉の絵画化を求めて悪戦苦闘するそのさまを日記形式で綴る、制作のドキュメントあるいは日常エッセイ。
宇津宮功(うつみや・いさお) 1945年盛岡生まれ。1967年武蔵野美術大学卒業後、22歳で渡仏。サム・フランシスのアトリエで制作するなどし、アヴァンギャルド集団〈コブラ・グループ〉に接近。アール・ブリュットやプリミティブ・アートなどに比されるが、無意識下を源泉とし、色鮮やかな色彩と大ぶりな人間の形態に境地を開く。1971年ベルギー・オステンド市美術館ビエンナーレ〈ヨーロッパ賞〉銀賞受賞でヨーロッパ画壇デビュー、国内外の個展・グループ展多数。スペイン寄りの小村フィトゥー村とパリ近郊ヴィリエのアトリエを往復しながら制作。在仏49年。著者に『パリの絵描きの夢舞台』(未知谷)がある。