タイトル 生成AI時代の教養
サブタイトル 技術と未来への21の問い
刊行日 2024年04月22日
著者 IT批評編集部 (編集), 桐原永叔 (著)
定価 3600円+税
ISBN 9784892194641
Cコード C1036
判型 四六
製本 並製
  • 内容

    生成AIが私たちの社会生活を大きく変えてしまいうる時代において、様々な議論と試行錯誤が続いている。人間と社会に与えられるのは脅威なのか?それとも福音なのか? ーーテクノロジーに向き合うために問われているのは私たちの人間観、そして社会観でもある。 本企画は「IT批評」連載から、最前線でAIを開発している情報科学者やAIと人間について深く考察を続ける有識者の論考をまとめ、来たるべき社会を構想するために何を問い何を考え抜くべきか、考察と理解を促す待望の一冊。

  • 著者紹介

    桐原永叔(きりはら・えいしゅく)
    「IT批評」編集長。株式会社トリプルアイズ取締役。幻冬舎メディアコンサルティング編集局長を経て、眞人堂株式会社創立。2019年、買収合併でAIベンチャーであるトリプルアイズに合流。取締役として事業企画・推進を行うかたわら、「Web IT批評」を運営している。また、企業へのコンサルティングや講演活動でも活躍。「Web IT批評」では毎月、レビュー記事を執筆・配信している。著書に『ももクロ論 水着と棘のコントラディクション』(共著/実業之日本社)がある。

    IT批評 https://it-hihyou.com/
    2010年に活字メディアとして創刊(眞人堂刊)。IT の視点から、ビジネス、社会、文化を横断的かつ大局的に見極めることをコンセプトに、多彩な有識者と論考を重ねてきた。2021 年5月にトリプルアイズのオウンドメディア(Web 版)として再開。もはや ITとは無関係な領域がなくなった現代社会について、ジャンルを横断してさまざまな論点と視点から、不確実性を増す時代の指針を探っている。

  • 目次

    テクロノジーを語ることは近代を考えなおすこと 桐原永叔(IT批評編集長)
    ポスト・ディープラーニングと日本の優位性 松原仁(京都橘大学工学部情報工学科教授)
    第4次AIブームを切り拓くXAIとCAI 辻井潤一(告知つ研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター長)
    来たるべき人とAIとのインタラクション 栗原 聡(慶應義塾大学理工学部教授)
    AIは自分が生きていることを認識できるか 川添 愛(作家)
    LLMは「言語ゲーム」的か 大谷 弘(東京女子大学現代教養学部准教授)
    国産LLM開発に「富岳」で挑む 白幡晃一(富士通研究所コンピューティング研究所)
    マルチバース化する社会で「クオンタム思考」を身につけよ 村上憲郎(元グーグルアメリカ本社副社長)・クロサカ タツヤ(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授)
    量子超越を可能にしたエンジニアリング視点 藤井啓祐(大阪大学大学院基礎工学研究科教授)
    頭脳資本主義の時代をいかに生きるか? 井上智洋(駒澤大学経済学部准教授)
    機械学習とミクロ経済学の幸福な出会い 依田高典(京都大学大学院経済学研究科研究科長・教授)
    経済学者が取り組むテクノロジーのリスクアセスメント 岸本充生(大阪大学社会技術共)
    AI時代の法と規範 小塚荘一郎(学習院大学法学部教授)
    日本のカルチャーが育むメタバースという異世界に対する想像力 岡嶋裕史(中央大学国際情報学部教授)
    ビッグデータ活用で実現する市民参加型のまちづくり 吉村有司(東京大学先端科学技術研究センター特任准教授)
    知能から生命へ―――人工生命の最前線 池上高志(東京大学大学院総合文化研究科教授)
    アートとテクノロジーで未来を思索する 長谷川愛(アーティスト・慶應義塾大学理工学部准教授)
    地球全体を外側から眺めるという知的な革命 服部桂(ジャーナリスト)
    ポスト・モダンからポスト・ヒューマニズムへ 岡本裕一朗(玉川大学文学部名誉教授)
    科学は命と知を語りうるのか 野家啓一(東北大学名誉教授)
    機械の問題と人間の問題を切り分けて明示された宿題 クロサカタツヤ