タイトル 四角い卵
刊行日 2015年10月
著者 サキ (著), 池田 俊彦 (イラスト), 井伊 順彦 (翻訳), 今村 楯夫
定価 2400円+税
ISBN 978-4892194030
Cコード 0097
ページ数 192ページ
判型 四六
製本 並製
  • 内容

    サキが秘かなブーム!
    好評の第一弾『レジナルド』に続く、待望の〈サキ・コレクション〉第2弾!

    短篇の名手! 皮肉・諧謔から深い人生訓に至る12篇。
    第五短篇集『平和の玩具』から5篇、第六短篇集『四角い卵』から6篇、単行本未収録作品から1篇のセレクション。

    気鋭の銅版画家の挿絵を得て、造本も美装に、愛書家もよろこぶ〈サキ・コレクション〉。
    グレーの用紙に映える挿絵、銅版画ほか15点収録。

  • 著者紹介

    サキ Saki 1870-1916
    本名ヘクター・ヒュー・マンロー。スコットランド系のイギリスの小説家。ミャンマーに生まれる。短篇の名手。エドワード7世時代のイギリス上流社会について、整った文体で毒のある風刺を利かせた作品を物し、熱狂的ファンが多い。第一次世界大戦で戦死。『サキ短編集』(新潮文庫)、『サキ傑作集』(岩波文庫)、『クローヴィス物語』(白水社)、『サキ―森の少年』(理論社)、『レジナルド』(風濤社)他。

    井伊順彦(いい・のぶひこ)
    早稲田大学大学院博士前期課程(英文学専攻)修了。英文学者。編書に『自分の同類を愛した男』(風濤社)、訳書にG.K.チェスタトン『法螺吹き友の会』(論創社)、バーバラ・ピム『なついた羚羊』(風濤社)など。英国ジョウゼフ・コンラッド協会、英国バーバラ・ピム協会、英国トマス・ハーディ協会各会員。

    今村楯夫(いまむら・たてお)
    ニューヨーク州立大学大学院博士課程修了。東京女子大学名誉教授、日本ヘミングウェイ協会顧問。著書『ヘミングウェイの言葉』(新潮新書)、『ヘミングウェイと猫と女たち』(新潮選書)、『自分の同類を愛した男』『世を騒がす嘘つき男』、サキ『レジナルド』(共訳、風濤社)他多数。

    池田俊彦(いけだ・としひこ)
    1980年東京都八王子市生まれ。銅版画家。多摩美術大学美術学部油画専攻卒業、東京芸術大学大学院美術研究科(版画研究室)修了。2013年1月〜12月文化庁在外研修員としてロンドン滞在。Prints Tokyo 2007〈町田市立国際版画美術館賞〉、第7回高知国際版画トリエンナーレ展〈日和崎尊夫賞〉、第1回ドローイングとは何か展〈最優秀賞〉、第5回山本鼎版画大賞展〈優秀賞〉ほか。挿絵にサキ『レジナルド』(風濤社)。

  • 目次

    【収録作品】12篇
    ・幻の昼食
    ・警告されて
    ・屈辱の顚末
    ・ミセス・ペンサビーは特例
    ・地獄に堕ちた魂の像
    ・四角い卵――塹壕における泥戦争に対するアナグマ的視点
    ・西部戦線の鳥たち
    ・祝典式次第――ローマ史に書かれざる逸話
    ・地獄の議会
    ・ネコはこうして成功した
    ・クローヴィス、実務の冒険心なるものについて語る