タイトル 力への意志
サブタイトル ニーチェ肉体論
刊行日 2016年1月
著者 眞田 収一郎 (著)
定価 2400円+税
ISBN 978-4892194085
Cコード 1010
ページ数 176ページ
判型 四六
製本 上製
  • 内容

    「健康な肉体」に内在する、「大いなる理性としての肉体」の声を聞き取れ!
    ニーチェの「力への意志」とは、「創造への意志」である。
    あらゆるものの根底にあり、万物の最大の原理であり、われわれの存在そのものである。
    ニーチェの後期著作に出てくる哲学概念「力への意志」。
    『ツァラトゥストラはこう語った』でその萌芽が見られ、死後、妹エリザベートによって公刊された『力への意志』。
    ニーチェの肉体一元論からはじめ、「健康な肉体」「病んでいる肉体」に触れ、快・不快の「力の感情」、カントの超越論自我など、
    「力への意志」をバックボーンに、ニーチェの肉体論を展開する意欲的ニーチェ論。

  • 著者紹介

    眞田収一郎(さなだ・しゅういちろう)
    昭和15年東京都に生まれる。慶應義塾大学文学部卒(哲学専攻)。主に九州大学と日本大学で教鞭を執る。現在、ニーチェを中心にした翻訳に従事。主な訳書にE.プファイファー編『ニーチェ・レー・ルー――彼等の出会いのドキュメント』、G.スタック『ニーチェ哲学の基礎――ランゲとニーチェ』、M.モンティナーリ『全集編者の読むニーチェ――グロイター版全集編纂の道程』(ともに未知谷)、『ニーチェの手紙』(茂木健一郎編、ちくま学芸文庫)、ヘルマン・マローン『日本と中国』(雄松堂)、アーサー C. ダント『哲学者としてのニーチェ』、キャロル・ディース『ニーチェと女性たち――鞭を越えて』(ともに風濤社)などがある。

  • 目次

    第1章 ニーチェの肉体一元論
    第2章 「大いなる理性としての肉体」と「力への意志」
    第3章 「力の感情」
    第4章 高貴な人間
    第5章 カント「超越論的自我」とニーチェ