タイトル パット・ホビー物語
刊行日 2016年11月
著者 F.スコット・フィッツジェラルド (著), 井伊順彦、今村楯夫 他 (翻訳)
定価 1900円+税
ISBN 978-4892194269
Cコード 0097
ページ数 256ページ
判型 四六
製本 上製
  • 内容

    『グレート・ギャッツビー』で一世を風靡し時代の寵児となったフィッツジェラルド。しかし、1929年世界恐慌で潮目は変わり、妻ゼルダの精神病もあり酒に溺れ、名声も地に墜ちる。酒に溺れ、雑誌の売文で糊口をしのぎ、ハリウッドのシナリオ執筆にも手を出す。『パット・ホビー物語』は、そんなフィッツジェラルドの最後の連載。不遇をかこつ中年主人公に自らを投影した、悲哀に満ちた、ユーモアたっぷりのハリウッド撮影所物語。フィッツジェラルド起死回生の短篇連作17篇。

  • 著者紹介

    フィッツジェラルド,F.スコット
    1896‐1940。ミネソタ州生まれ。第一次世界大戦後の「ロスト・ジェネレーション」の旗手。デビュー作『楽園のこちら側』で一躍時代の寵児となり、妻ゼルダとの派手やかな暮らしは、狂騒の1920年代「ジャズ・エイジ」の象徴。1925年、20世紀最高のアメリカ文学と称される『グレート・ギャツビー』発表。世界恐慌に潮目が変わり、アルコール依存症、またゼルダの発病などに生活は破綻。短篇執筆、ハリウッドのシナリオ書きで糊口を凌ぐも、44歳心臓発作で急逝

    井伊/順彦
    早稲田大学大学院博士前期課程(英文学専攻)修了。英文学者。英国ジョウゼフ・コンラッド協会、英国バーバラ・ピム協会、英国トマス・ハーディ協会各会員

    今村/楯夫
    ニューヨーク州立大学大学院博士課程(比較文学専攻)修了。東京女子大学名誉教授、日本ヘミングウェイ協会顧問

    中/勢津子
    1995年獨協大学外国語学部英語学科卒業

    肥留川/尚子
    東京女子大学文理学部英米文学科卒業。立教大学大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了

    渡辺/育子
    1958年津田塾大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 編集者コメント

    不遇をかこつ49歳中年男に自らの人生を投影した、フィッツジェラルド起死回生の悲哀とユーモア短篇連作。『エスクァイア』1940‐41年連載。ハリウッド撮影所物語!フィッツジェラルド最晩年の快作。