タイトル スコープ少年の不思議な旅
刊行日 2013年11月
著者 巖谷 國士 (著), 桑原 弘明 (著)
定価 2000円+税
ISBN 978-4892193743
Cコード 0095
ページ数 112ページ
判型 B6変
製本 上製
  • 内容

    スコープ少年とは誰だろう?
    掌に載る大きさの金属の箱
    覗き込んでみると、そこには驚異の部屋が――

    桑原のスコープ作品に惚れ込んだ巖谷國士が、作品からインスパイアされ幻想旅行譚をつむぐ、
    しあわせな、極上のコラボレーション!
    CDよりひとまわり大きな、オブジェのような本。プレゼントに最適!

    「なんと不思議な装置だろう!
    光の角度と方向によっておなじ空間がさまざまに変化し、そのたびに驚異をよびおこす。
    閉ざされていたはずの扉が開いたり、存在しないはずの人影がうつったり。
    これは魔術ではないのか――」(巖谷國士)

    ★ファン待望の復刊! 貴重な設計図、新版によせた巖谷國士「窓からの眺め」を16頁増補。

  • 著者紹介

    巖谷國士(いわや・くにお)
    1943年東京都生まれ。東京大学仏文科卒、同大学院修了。学生時代に瀧口修造や澁澤龍彥と出会い、シュルレアリスムの研究と実践を開始。仏文学者・評論家・紀行作家・明治学院大学名誉教授だが、写真、講演、展覧会監修などの活動も。主な著訳書に『シュルレアリスムとは何か』『ヨーロッパの不思議な町』(筑摩書房)、『幻視者たち』『澁澤龍彥 幻想美術館』(河出書房新社)、『森と芸術』『〈遊ぶ〉シュルレアリスム』(平凡社)、ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』『ナジャ』(岩波文庫)など。『封印された星』『Scope 桑原弘明作品集』(平凡社)などでも桑原弘明を紹介している。

    桑原弘明(くわばら・ひろあき)
    1957年土浦市生まれ。多摩美術大学油画科卒。80年代から極小のオブジェ作品をつくり、やがて「スコープ」のアートを創始。95年に巖谷國士と出会い、渋谷のアートスペース美蕾樹での個展でスコープを初展示して以来、個展・グループ展多数。2000年に名古屋Cスクエアでスコープのみの回顧展、03年と12年には巖谷國士の写真作品とのコラボレーションによる「パティオの快楽」展、「窓からの眺め」展。08年にはスコープとオブジェの写真を集めた『Scope 桑原弘明作品集』(平凡社)を刊行。毎年末、京橋のギャラリー椿、銀座のスパンアートギャラリーでスコープ個展をひらいている。