タイトル | カフカのヴィジュアルな語り |
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サブタイトル | ありのままに見るという読み方 |
刊行日 | 2018年2月 |
著者 | 吉田 眸 |
定価 | 3000円+税 |
ISBN | 978-4892194443 |
Cコード | 0098 |
ページ数 | 288ページ |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
謎めいたカフカ文学解読の鍵は「見る」がごとく読むこと。
カフカの精通する映画、自身の絵画、住居、あるいは語りの仕組み隠喩・換喩の在り方、家族関係、恋人……。
テクストに密着し潜む顕れを捉え、未発見の何かに辿り着かんとする意欲的論考の書。
「カフカを「ありのままに見る」がごとく読む。それはどういうことだろう。ふつうに読んでしまうと、実相が見えなくなる。つい「深く」読んでしまうというこの陥穽を避けて、作品の語り(形式)の表層にとどまりながら、一見なにげないが、ありきたりではない興味深いことを追う。ことごとくテクストに露出していながら知られざるカフカ文学というものに光を当てる」(「はじめに」より)
吉田 眸(よしだ・ひとみ)
1972年大阪外国語大学大学院修士課程ドイツ語科修了。現在、京都産業大学特任教授。カフカ研究が専門だが、映像研究も並行して行っている。著書は『ドアの映画史』(春風社)。主な論文は「カフカと映画」、「1930年代の成瀬巳喜男」など。
謎めいたカフカ文学、解読の鍵は「見る」がごとく読むこと。カフカの精通する映画、自身の絵画、住居、あるいは語りの仕組み隠喩・換喩の在り方、家族関係、恋人…。テクストに密着し潜む顕れを捉え、未発見の何かに辿り着かんとする意欲的論考の書。