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四六判上製
256ページ
2016年10月発行
本体2,800円
ISBN978-4-89219-410-8


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おまえたちは狂人か
ルネ・クルヴェル(著)/鈴木大悟(訳・解説)

バーレスクな奇書。
バイセクシャルな34歳で自殺したシュルレアリスト。

主人公は、女占い師ロザルバ夫人を訪ね、未来の話を聞く。
高級娼婦ヨランド、踊り子のスター ミミ・パタタとその双子の愛人との出会い……
ロザルバ夫人「赤毛の妻は青色病の子を産むだろう」
ヴァガラムという名前をもらった主人公は、予言に導かれ遍歴する。
28歳にして到達した、妄夢と性と怒りの爆発――

結核のサナトリウム体験、愛するモプサ、あるいは同性愛の恋人マコーンなど
赤裸々な自伝的要素がパッチワークのごとくコラージュされ、
倒錯的で、不条理な、破天荒なイメージが横溢する実験的小説。

「おまえは摩訶不思議な自分の物語から、
 物語という物語から抜け出すと、それからはもう、
 愛を営む明晰な頭脳の共犯者となるほかない」
(ポール・エリュアール/刊行時チラシより)

〈シュルレアリスムの本棚〉第五回配本!

ルネ・クルヴェル/René Crevel 1900-35
フランスの作家。1900年パリ生まれ、1935年パリ没。
第一次世界大戦後のシュルレアリスム第一世代のひとり。シュルレアリスムには珍しい同性愛者(バイセクシャル)であった。グループが発信する文書やアクションの多くに参加する一方で、いわゆる自動記述には批判的態度をとり続けた。主に小説を書き、容赦ない攻撃性と隠喩を多用した文体を特徴とする。18世紀は百科全書派の文人たちへの関心から、シュルレアリスムの仕事を革命的と位置付けた。晩年はシュルレアリスムとコミュニスムの間の埋めようもない溝に苦慮し、持病の結核も悪化、自身も発起人を務めた「文化擁護のための国際作家会議」直前に自殺した。
代表作に『迂回路』(1924)、『ぼくの肉体とぼく』(1925/邦訳:三好郁朗訳、雪華社、1985)、『困難な死』(1926)、『バビロン』(1927)、『理性に反抗する精神』(同)、『おまえたちは狂人か』(1929)、『ダリ、あるいは反蒙昧主義』(1931)、『ディドロのクラヴサン』(1932)、『皿に突っ込んだ足』(1933)がある。

鈴木大悟(すずき・だいご)
1969年松本市生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。パリ第七大学博士号取得。現在、中央大学および首都大学東京非常勤講師。専攻、20世紀フランス文学。
著書に、『フランス現代作家と絵画』(共著、水声社、2009)、『〈前衛〉とは何か?〈後衛〉とは何か?――文学史の虚構と近代性の時間』(共著、平凡社、2010)、『ルネ・クルヴェル~ちりぢりの生~』(水声社、2011)などがある。
ブルンミとアンニパンニキップコップ絵本・地獄シュタイナーシュルレアリスムの本棚風濤社