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四六判上製
304ページ
2017年3月発行
本体3,000円
ISBN978-4-89219-430-6


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三島由紀夫 異端の系譜学
髙山秀三(著)

ニーチェとサド、二人の表現者に精神的な血族を見い出した三島由紀夫。
その孤独、そのナルシシズム、そのロマンティシズム。

ニーチェへの熱狂から生れた、『中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃』。サドの人生をモチーフにした戯曲『サド侯爵夫人』。この二作を軸に、認識者としての三島、行動家としての三島、家族、老い、さらに「存在の真贋」という究極の問題に踏み込み、三島由紀夫という作家の「生」と「死」の真実に近づく試み。意欲的な三島論。

【目次】
はじめに

第一章 少年期における三島由紀夫のニーチェ体験
1 節穴を覗く子供
2 ニーチェとの出会い
3 親近感をもつということ
4 ニーチェの生い立ち
5 仮面の哲学者
6 「男」と「女」のあいだ
7 少年三島と「殺人」
8 悪の哲学
9 個体化の原理からの脱出
10 殺人者と航海者

第二章 三島由紀夫とサド
1 サドと女性
2 「性倒錯」と家庭
3 行為者サド
4 認識者ルネ
5 ルネの回心
6 マゾヒストであるルネ
7 マゾヒズムと認識
8 物語作者サドの誕生とルネの決意
9 ルネの拒絶とサドの老醜
10 伝記作者と劇作家

第三章 人間の真贋
1 偉大な祖母
2 老人のような若者
3 老いからの脱出と父性への接近
4 「息子」と「父」
5 再び『サド侯爵夫人』
6 作家から行為者へ
7 転生、あるいは永遠の若さという夢
8 まっとうな「存在」
9 真贋――究極の問題
10 異端・狂気・犯罪

髙山秀三(たかやま・しゅうぞう)
1954年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ドイツ文学専攻。現在、京都産業大学教授。著書:『クライスト/愛の構造』(松籟社)、『蕩児の肖像―一人間太宰治』(津軽書房)、『宮澤賢治 童話のオイディプス』(未知谷)、『マンと三島 ナルシスの愛』(鳥影社)。

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