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四六判上製
360ページ
2016年10月発行
本体4,200円
ISBN978-4-89219-419-1


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アメリカ・ユダヤ文学を読む──ディアスポラの想像力
邦高忠二・稲田武彦(著)

1960年代、アメリカ文学を席巻したユダヤ系の作家たち。
ユダヤ自身の問題から、もはやアメリカ文学そのものとして 都市的な新たな文学の地平をひらいた――
S・ベロー、N・メイラー、H・ゴールド、P・ロス、B・J・フリードマン、S・ソンダク、N・ポドーレツ、B・マラマッド、E・L・ウォラント、M・ハリス、J・D・サリンジャー、I・B・シンガー …… etc.

ユダヤ系翻訳多数の著者らによる論考22篇。

【目次】

◎第I部 邦高忠二

【ユダヤ系文学の展開】
アメリカ・ユダヤ系作家覚え書
アメリカ・ユダヤ系からユダヤ系アメリカへ
変容するユダヤ性──アメリカ・ユダヤ系作家再検討
現代アメリカ文学におけるユダヤ系作家

【ユダヤ系文学の作家・作品論】
ポドーレツとユダヤ系作家──アメリカ文学
N・メイラー『死刑執行人の歌』──アメリカ的実存主義の小説について
スーザン・ソンタグについて
黙示的な実験性──フィリップ・ロス『ポートノイの不満』
壮烈なパロディ──フィリップ・ロス『偉大なアメリカ小説』
アイザック・B・シンガーについて
イディッシュひとこと──アイザック・シンガー理解のために
I・B・シンガーの「ゴーレム」とH・レイヴィックの『ゴーレム』──そのカバラ的背景
I・B・シンガーの死からS・アンスキの『ディブック』へ

【イディッシュ文学】
概説イディッシュ文学
Y・L・ペレツと啓蒙思潮──戯曲『古い市場の一夜』と『黄金の鎖』をめぐって

【ユダヤ系文学の背景】
ユダヤ人とはなにか
ニューヨークのハシド派ユダヤ人──リス・ハリス『聖なる日々──あるハシド家庭の世界』

◎第II部 稲田武彦

【ユダヤのアイデンティティ】
バーナード・マラマッドの世界──苦難とマジック・イマジネーション
ニューヨーク・ゲットーの青春の軌跡──大量移民期のアメリカ・ユダヤ系文学
同化過程におけるアメリカ・ユダヤ系小説
ハーバート・ゴールドにとっての帰属意識──アメリカ・ユダヤ系自伝の系譜を背景に
アメリカ・ユダヤ系作家とユダヤ性──二つのシンポジウムにみるユダヤ系文学進出の契機

あとがき

邦高忠二(くにたか・ちゅうじ)
1926年広島県福山生まれ。2015年没。東京大学文学部英文学科卒業。明治大学名誉教授。共著書に『総説 アメリカ文学史』(研究社出版)、編訳書に『亡命とユダヤ人』(学芸書林)、『大百科事典』(項目担当「イディッシュ文学」平凡社)。訳書にN.メイラー『なぜぼくらはヴェトナムへ行くのか?』、H.ウォーク『戦争の嵐』、E. L.ドクトロウ『ラグタイム』(以上、早川書房)、I. B.シンガー『愛のイエントル』(晶文社)、チャールズ A.ライク『緑色革命』(早川書房)など。その他、主としてユダヤ系文学に関する論評多数。

稲田武彦(いなだ・たけひこ)
1929年東京生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。工学院大学名誉教授。訳書にF.コンロイ『彷徨』(晶文社)、共訳書にラビ・リー J.レヴィンジャー『アメリカ合衆国とユダヤ人の出会い』(創樹社)。その他、アメリカのユダヤ系文学(小説)に関する論考を主に『文学空間』(「20世紀文学研究会」編)に発表。
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