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四六判上製
320ページ
2014年12月発行
本体3,200円
ISBN978-4-89219-390-3


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世を騒がす嘘つき男 英国モダニズム短篇集2
井伊順彦(編・解説)/井伊順彦・今村楯夫 他(訳)

第一次世界大戦勃発から100年!
戦争、恋愛、サロン、愛書家、ミステリ……。
いまだ勢力を誇る英国の、不安な足音のなかに味わうモダニズムの精華!
華やかなりし英国、純文学から探偵小説までの、珠玉の13作家15篇、
本邦初訳の短篇アンソロジー!
〈20世紀英国モダニズム小説集成〉シリーズ 第三弾!


「2014年は第一次世界大戦の勃発から百年目の年だった。今回の〈集成〉第三弾は、大戦や政治に関わる作品をいくつか取り入れた。表題作はその象徴のような存在といえる。それに加えて、第二弾の書名にいわば呼応させる意味も込めて、書名を『世を騒がす嘘つき男』とした。むろん収録作の内容は戦争や政治のほかにも色とりどりだ。賭け事にのめりこむ男の話あり、二人の男が同じ一人の女の心を射止めんとがんばる話あり、物質偏重の世の中に生きづらさを覚える知識人が、とある〝一般大衆〟の一人にはかない期待を抱く話あり。戦間期すなわち探偵小説黄金時代を飾る作家たちの佳品も収めた。純文学・大衆文学という枠を取り払い、言語芸術を通じてイギリス・モダニズム時代のありさまを探ることで、現代人がよりよく生きるよすがを得る。こうした狙いを明らかにしている点で、『自分の同類を愛した男』と並び、本書もほかに類を見ない存在価値を発揮しよう」(井伊順彦・編者解説より)

【収録作品】
1 バロネス・オルツィ「赤いカーネーション」(肥留川尚子訳)
2 サキ「和解の供物」(渡辺育子訳)
3 サキ「人間動物園」(辻谷実貴子訳)
4 サキ「運命の女神」(辻谷実貴子訳)
5 フォード・マドックス・フォード「世を騒がす嘘つき男――ある戦時下の物語」(肥留川尚子訳)
6 パーシー・ウィンダム・ルイス「フレンチプードル」(今村楯夫訳)
7 レナード・メリック「パリの審判」(井伊順彦訳)
8 G・K・チェスタトン「ある無政府主義者の宗旨替え」(井伊順彦訳)
9 ジョン・バカン「フルサークル」(渡辺育子訳)
10 オルダス・ハクスリー「書店」(井伊順彦訳)
11 ヴァージニア・ウルフ「ともにいて、遠く離れて」(井伊順彦訳)
12 R・オースティン・フリーマン「不思議な宝石箱」(西川直子訳)
13 ヒュー・ウォルポール「ミスター・オディ」(奈須麻里子訳)
14 ドロシー・L・セイヤーズ「ビターアーモンド――モンタギュー・エッグの物語」(中勢津子訳)
15 グラディス・ミッチェル「デイジー・ベル」(渡辺育子訳)

井伊順彦(いい・のぶひこ)
東京生まれ。早稲田大学大学院博士前期課程(英文学専攻)修了。英文学者。訳書として、ジョイス・キャロル・オーツ『フォックスファイア』(DHC)および『生ける屍』(扶桑社)、G.K.チェスタトン『知りすぎた男 ホーン・フィッシャーの事件簿』および『法螺吹き友の会』(ともに論創社)、オルダス・ハクスリー『二、三のグレース オルダス・ハクスリー中・短篇集』(風濤社)などがある。
英国バーバラ・ピム協会、英国トマス・ハーディ協会、英国ジョウゼフ・コンラッド協会各会員。

【関連書籍】
サキ(著)/井伊順彦・今村楯夫 他(訳)/池田俊彦(挿絵)『〈サキ・コレクション〉レジナルド』
井伊順彦(編・解説)/井伊順彦・今村楯夫 他(訳)『自分の同類を愛した男』
ブルンミとアンニパンニキップコップ絵本・地獄シュタイナーシュルレアリスムの本棚風濤社